特集 「飯椀とまいにちのごはん」  -vol.2-

だしさえあれば

詳しい献立を考える前に
とりあえずだしをひく。
鍋に昆布をそっとおき、
お水をそそいだらしばらく置いておく。

時間があればここでもう少しまてばよいが、
なければ、気にせず火にかける。
火の強さは強めの弱火もしくは弱めの中火。
昆布をひたす時間はあまり気にしないが
昆布を火にかけている間は少し気長にならなければならない。
 
それでもこの時間は無駄ではないはずである。
なぜなら今日の献立をゆっくり考えられるから。
昆布がふつふつするまでの間に
冷蔵庫やお腹に相談して
夕飯の献立を組み立てるのである。
 
とここまで書いて
実際は、昆布とかつおぶしでだしをとる時間すら
ないときもしばしばです。
 
そんなときのお役立ちはだしパックなのですが、
これがこれでばかにできない。
結構いいだしがとれるのです。
 
まいにちのごはんはもちろんおいしいのがいい。
おいしいはテマヒマにイコールだと思うし、
手をかけ時間をかけたものはおいしい。(はずだ。)
そんなこと言っても毎日忙しいし、
手間をかける時間がないのが現状でもある
 
そんなときには色々便利なものを使って
いかに楽しておいしくするか?
というのもすごく大事なことですね。
 
そこが器のよいところ。
たとえば、スーパーで買ってきたお惣菜だって、
お気に入りの鉢に盛ればそれだけでもう立派な一品に。
カップラーメンですら麺鉢にもれば
何だかよさげに見えるのです。
 
それでもやっぱり、疲れているときに
洗い物をふやすのはちょっと・・・。
そんなときでも、自分のご飯茶碗くらいは使うのではないでしょうか。
やっぱり飯椀って一番身近な器なんだと思います。
 

だし味の炊き込みごはん×角掛政志さんの飯椀

 

愛知県常滑市で作陶されている角掛政志さんの器には
だしのきいた炊き込みごはんを。
 

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粉引にはしいたけたっぷりきのこごはん
今回は肉厚な原木しいたけでつくりました。
別に原木しいたけでなくても全く問題ないですが、
風味がよいので、鶏肉や油揚げなどを入れなくても
充分おいしいです。
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粉引の飯椀なので、基本的にどんなごはんでも
おいしそうにみせてくれますが、
とりわけだしのきいたごはんに映えます。
色味と風味に少し柚子を散らします。

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黒釉の飯椀には旬のかきをつかったかきごはん。
かきは炊きはじめからいれてしまうと固くなってしまうので、
あらかじめだしと一緒に煮ておき、炊き上がったら投入します。

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マットな質感をもった黒い飯椀に盛りつけた
炊き込みごはんも粉引とはまたちがって素敵です。

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白にするか、黒にするか。
究極の選択と言ってはおおげさですが、
結構悩ましい問題です。
ご夫婦で色違いのおそろいもいいですね。

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角掛政志さんの飯椀はこちら

 
飯椀(白)

角掛政志|粉引飯椀

 
飯椀(黒)

角掛政志|黒釉飯椀

 
 
「飯椀とまいにちのごはん」は続きます。
次回をどうぞお楽しみに。
 
 

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