1.作家のごはんへの考え方を想像してみる
飯椀は実は作家にとってとても難しい器のひとつだそうです。
というのも飯椀ってだいたい造形的な定義が決まっていて
作家が個性をだそうとするのが難しいかららしいのですが、
それでも作家の「ごはん」に対する考え方の違いが
如実に表現されているともおもうので、
色々な作家の飯椀をみるのは楽しいものです。
この田鶴濱さんの飯椀はかなり大きめで、
山盛りというより6~7分目くらいでちょうどいい。
軽くよそって最後にお茶漬けにして・・・
なんて、酒呑みのごはんの食べ方を想像してしまいます。
私はお酒をあまり呑みませんが
実はさらっと茶漬けでしめる酒呑みのごはんの食べ方が
粋でかっこいいなとひそかに憧れていたりします。
2.あなたはどんな風にこの飯椀を使いますか?
想像力をちょっとはたかせてみる。
そんなささいなことが暮らしをとても豊かしてくれるんです。
例えばこの飯椀は大きめで緩やかなカーブを描くフォルムから
もしかしたらお抹茶を楽しむのに使えるかも。
自分でつくる自分の暮らしはルールなんて何もない。
自由に色々使ってみることで広がっていく世界もあると思います。
何でもいいってわけではないけれど、
いつもと少し違った見方をしてみることで変わる暮らしというのもあると思います。
3.贈り物にもおすすめです。
自分のお気に入りを大切なあの方にも。
「うつわ、ごはん、暮らしのそうこ」では、
プレゼント用の包装も承っております。
また、単品でプレゼントを希望される場合、
簡易ラッピングであれば無料にて承ります。
4.どんな器なんでしょう?
時代の洗礼をうけたかのような、骨董のような存在感、佇まい。
田鶴濱さんの器全体を通じていえることですが、
どれも真新しいというよりずっとそこにあったかのような雰囲気をもっています。
一般的な飯椀と比べると少し平たくて大きめです。
手に持つ器なので好みがあると思いますが、
個人的には手にフィットする高台といい、
程よい重量感といい今まで使っていた飯椀とは全く違いますが、
改めて良さを実感しているところです。
色は少しくすんだ優しい黄色で、
一見するとマットに見えますが、
手に取ってみると控えめな艶があり、
そのおかげでとても落ち着いてみえます。
ところどころに入った貫入が更にこの器を趣き深いものにしており、
ちょっとしたノスタルジーさえ感じさせてくれるのは言い過ぎでないと思います。
ずっと大事にしたいと思える器だと思います。
5.作家さんについて ―田鶴濱守人さん―
作り手は愛知県半田市にて作陶されております田鶴濱守人さん。
はじめて手にするその時から既にとても使いこんだ佇まいが印象的な田鶴濱さんの器達。
そんな長い間誰かに愛されてきた骨董のような器達には
うまい酒と肴がよく似合うと思います。
男っぽいかっこよさが漂う器です。
以下田鶴濱守人さんのリーフレットより
古道具・石ころ・李朝の雑器・・・
使う・晒す・そして少しの豊かさ。
生活の音・夕焼の陽光・海の暗さ
掌・柔かさ・寂しさ・・・
生まれる・出会う・死ぬ。
時代に流されたもの、それは表面的に映ります。
表面を形作るのではなく、
かたちの根っこ=僕の想いを確認しながら
人に添うかたちを表現したい・・・
いつもそんなことを考えています。
(Profile)
2000年 多摩美術大学大学院油絵学科修了
愛知県美浜町に移住、独学で焼物を始める。
2004年 東京「魯山」で初展示。
以降、東京・大阪・名古屋・福島・奈良・大分などで個展
2006年 愛知県半田市に工房を移し、築窯。現在に至る。
寸法・重量 | 径約15cm× 高さ約6cm 重量 約245g |
材質 | 陶器 |
その他 | 電子レンジ可/食洗機可(業務用不可)/オーブン不可 陶器は水分を吸収しやすい性質がございますので、 お使いになられる前に水にくぐらすことをおすすめします。 食品の色やにおいが染み込みにくくなります。 また、田鶴濱さんの粉引と刷毛目の器はぬか煮沸済ですので そのままお使いいただけます。 田鶴濱さんの陶器・半磁器には鉄粉や石はぜ、ピンホールがございます。 これは焼く前には見えない素地の中の鉄や石が表面にでてくる現象です。 原土を使うことでひとつひとつの表情が違ってきます。 そういった土の表情もお楽しみください。 |
この商品についてのまとめ
- 使い方を想像するのが楽しくなるような飯椀です。
- 存在感や佇まいがまるで骨董のようで素敵です。
- モノへのこだわりが強い方への贈り物にもおすすめです。