特集|大人も読みたくなる絵本 vol.3 食べものがでてくる絵本

絵本特集、久しぶりの更新です。
更新していない間も、
マイペースに寝る前の絵本タイムを
過ごしておりました。

時々へとへとに疲れてそのままスイッチオフの日もありますが、
1日の終わりにお布団に横たわり、
子供の真剣にお話しに耳を傾ける姿を見ながら
絵本を読むのは「小さいけど確かに幸せ」なひとときであったりします。

 

今月は食べものや食べるシーンが出てくる絵本です。

絵本の世界でも食べものに触れあいたい
食い意地のはった自分なので、
絵本も食べものがでてきたり、
食べるシーンが出てくると読んでいて楽しいです。
なので今月は食べものや食べるシーンが出てくる絵本のお話し。

「こねこのチョコレート」 B・K・ウィルソン 作
小林いずみ 訳  大社玲子 絵

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主人公は4歳のジェニー。
もうすぐ3歳になる弟のクリストファーに
「こねこのチョコレート」のプレゼントを買いました。
プレゼントは自分の部屋のタンスの中に隠すのですが、
夜、そのチョコレートが気になってうまく寝られません。

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「8個もあるんだから、ひとつくらい食べたって・・・」と
とうとう食べてしまうジェニー。
「なんておいしんでしょう!!」
と気が付けば全部食べてしまいます。

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そりゃ見ちゃえば食べちゃうよね。
そして1個食べれば全部食べちゃうよね。。
全部たべたあと、ちょっと気持ち悪くなって眠りにつきます。
そりゃ、寝る前にチョコレート8個も食べたら気持ち悪くなるよね。。。

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翌日、自分が恥ずかしいと落ち込むジェニーを
家族が温かく包みます。
私だったら叱ってしまいそう。。。
まぁそもそもチョコレートは預かっておくと思うけれど。。。

奇遇にもジェニーとクリストファーは
うちの子供たちと同じお年頃。
上の娘をみていると時々意地悪してはいるけど、
基本的に妹想いでけなげな姿もよく見るので共感。

4歳でも大事な兄弟のためにプレゼントを渡したいと
思う気持ちや、こどもの失敗を温かく受け止める家族。
読んでいてほっと気持ちが温まります。

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お話しの中の絵も、小さいころあこがれた外国の感じだなぁと、
ちょっとなつかしさを覚えます。

 

「プレッツェルのはじまり」
エリック・カール 作  アーサー・ビナード 訳

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エリック・カールといえば、
なにはともあれ、「はらぺこあおむし」ですよね。
お話しも絵もほとんどの子供たちは好きだと思います。
(っていうか必ず通る道ですよね。)

何を隠そう、わたくしプレッツェルが大好きでして。。。
日本ではなかなかおいしいプレッツェルのお店ってないのですが
(北小金のzopfのプレッツェルはおいしかったです。最近はあるのかな。。。)

あの焼き色も香ばしく、
造形的にもユニークなプレッツェル誕生のお話しです。

関係ないけど、パンの焼きあがるにおいって本当にいいですよね。
個人的にはそそるかおりベスト3に入ります。
(ほかの2つはウナギの焼くかおりとコーヒーのかおり。)

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主人公のウォルターは町一番、いいや国一番のパン職人。
毎日、国中のひとがウォルターのパンを買いにきます。
国王や女王も顧客です。
ある日失敗したパンを食べ、激怒した国王に
「あさひが三つさしてくるパンをつくるのだ」と言われ
奮闘したウォルターがつくったパンは。。。

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国王の理不尽さは少しおいておいて、
香ばしいプレッツェルの香りが漂ってきそうで
おなかが鳴ります。
久しぶりにプレッツェルが食べたいな。。。
どこまでいっても結局は食べものにつながっていくのでした。
ちゃんちゃん。

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エリック・カールはやっぱり色彩がいいですね。
アメリカにエリックカール絵本美術館があるみたいですが
いつか行ってみたいなぁ。

 

「お茶のじかんにきたとら」
ジュディス・カー 作  晴海 耕平訳

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「お茶のじかん」と言われるだけで
お茶好きとしては、なんだかわくわくします。
おいしい紅茶をいれて、
甘いものだけでなく。
サンドイッチなどもそろったお茶の時間。
おいしい紅茶もいれて。。。
この本も外国にあこがれた幼かったころの自分を思い出して
なんだか懐かしい気持ちになります。

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そうしてソフィーとお母さんがお茶のじかんをしようと
ちょうどそのときに訪れた来客者は。。。
なんと毛むくじゃらのしまようのとらでした。
なんてファンタジー。

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絵本の世界は日常の中にこうしたファンタジーな部分が
入っているのがいいですね。
お茶のじかんにトラが来るなんて。。。
(以前バングラデシュ人の知人が、本当に家の中に
ベンガルとらが入ってきた話を聞いたことがあったので、
あながちファンタジーでもないかもしれませんが・・・)

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おなかがすいたとらがもし来たら自分が食べられてしまいそうですが、
まぁそれは置いといて。。。
家中の食べもの(水道の水まで!)を
何の躊躇もなく与え、
次の日はもしまたとらがやってきたらと、
食べものをたくさん買い込む優しいお母さん。

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家中の食べものがなくなったあと、
お父さんも含めて家族3人で
レストランにてささやかだけど幸せな時間を過ごすシーンが
しみじみします。

何気にお母さんやソフィーもおしゃれで素敵。

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読んだあとゆっくりとお茶のじかんを楽しみたくなります。
やっぱり食べものがでてくる絵本はいいですね。
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