特集 「飯椀とまいにちのごはん」  -vol.3-

シンプルだけどおいしい塩味のごはん

 
だしのきいたごはんももちろんおいしいですが、
素材の味を一番に感じられるのは
やはり塩味のごはんじゃないでしょうか。

くり、いも、まめ。
季節を感じさせてくれる素材でつくる
塩味のごはん。
刻んだ菜っぱを炊き立てごはんにまぜるだけでも、
とてもおいしいですよね。
 
色々な作り方がありますが、
私は下ゆではせず一緒に炊き込む方法でつくることが多いです。
その方が素材本来のうまみが引き出されるうえ、
何より簡単なのがうれしい。
 

塩味のごはん×八田亨さんの飯椀

 
大阪府堺市で作陶されています八田亨さんの飯椀には
季節かおる塩味のごはんを。
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まずはじめに早春を感じさせてくれる豆ごはん。
少し淡い緑がいっそう春らしい。
八百屋さんで求めたグリーンピース、
たまにさやの中におまめがあまり入っていないことがありますが、
今回のものはびっしり入っていました。
おまめをさやからはずすのも結構楽しい台所仕事のひとつです。
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透明感のある水色が美しい粉引には
早春をおもわせる淡いグリーンもよくあいます。
八田さんの飯椀の中ではいちばんおおきなもの。
これでごはんをたくさん食べてくださいね。
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寒い冬はつらいけど、冬においしいものもたくさんあるから
冬という季節も名残おしい。
ユリ根もそのひとつ。
ほくほくした食感と上品な甘みはいつ食べてもおいしい。
これも塩味で炊き上げます。
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ユリ根ごはんは葡萄灰釉の飯椀に盛りつけてみます。
葡萄の落葉を燃やして灰にしそれを原料にした釉薬の
とてもあたたかみのある風合いはまさに冬のたきこみご飯にぴったり。
こちらはすこし小さめです。
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最後に大根の葉っぱを塩ゆでし、細かく刻んで
香ばしく炒ったごまとあわせたなっぱごはん。
混ぜるだけで簡単なのにとてもおいしい。
葉っぱつきの大根があるとついつい作ってしまうメニューです。
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季節を感じさせてくれる簡単塩味ごはん。
色々試してみるのも楽しそうですね。
 

八田亨さんの飯椀はこちら

 
飯椀(粉引)

八田亨|粉引飯椀

 
飯椀(葡萄灰釉)

八田亨|葡萄灰釉飯椀

 
飯椀(三島手)

八田亨|三島手飯椀

 
「飯椀とまいにちのごはん」は続きます。
次回をどうぞお楽しみに。
 
 

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