1.片口という器の魅力
まだ器にそれほど興味がなかったころ、
料理本の中にでてきた片口という器。
小さな注ぎ口がついているので
注器というわけですが、
それだけにとどまらず、花器として使われていたり、
もちろん煮物や和え物を盛り付けたり、
色々な使い方で登場していました。
このときはじめて片口という器の魅力に惹かれたことを覚えています。
小さな口がついているだけで、
なんだかとても表情豊かに感じたのは今でもよく覚えています。
この田鶴濱さんの片口には
やっぱりお酒(きりっとした辛口の純米酒なんかいいですね)を注ぎたくなります。
(どうも田鶴濱さんの器はお酒との相性がいいみたいです。)
こんな片口なら手酌でもさびしくもなんともない!br> むしろかっこいいとすら思います。
そんな風にかっこよくお酒をたしなむのって憧れますね。
もちろん、お酒を飲まない方にも
ドレッシングやおつゆなんかにお使いになっても素敵だと思います。
片口ってやっぱりいいですね。
2.贈り物にもおすすめです。
自分のお気に入りを大切なあの方にも。
「うつわ、ごはん、暮らしのそうこ」では、
プレゼント用の包装も承っております。
また、単品でプレゼントを希望される場合、
簡易ラッピングであれば無料にて承ります。
3.どんな器なんでしょう?
時代の洗礼をうけたかのような、骨董のような存在感、佇まい。
田鶴濱さんの器全体を通じていえることですが、
どれも真新しいというよりずっとそこにあったかのような雰囲気をもっています。
片手でも持ちやすい大きさで、約300ml程入ります。
手酌がしやすい設計はまさにお酒のお好きな方向けの器。
ささいなことですが、使いやすいって
日常の器としてとても大事なことだと思います。
色は少しくすんだ優しい黄色で、
一見するとマットに見えますが、
手に取ってみると控えめな艶があり、
そのおかげでとても落ち着いてみえます。
釉薬の濃淡によって素地が少し透けて見える部分があり、
それがまたこの器の味わいを深めています。
全体的にざらっとした質感ですが そのほうが手に持ちやすいですし、
何よりもやはり風情・佇まいがよいです。
ずっと大事にしたいと思える器だと思います。
4.作家さんについて ―田鶴濱守人さん―
作り手は愛知県半田市にて作陶されております田鶴濱守人さん。
はじめて手にするその時から既にとても使いこんだ佇まいが印象的な田鶴濱さんの器達。
そんな長い間誰かに愛されてきた骨董のような器達には
うまい酒と肴がよく似合うと思います。
男っぽいかっこよさが漂う器です。
以下田鶴濱守人さんのリーフレットより
古道具・石ころ・李朝の雑器・・・
使う・晒す・そして少しの豊かさ。
生活の音・夕焼の陽光・海の暗さ
掌・柔かさ・寂しさ・・・
生まれる・出会う・死ぬ。
時代に流されたもの、それは表面的に映ります。
表面を形作るのではなく、
かたちの根っこ=僕の想いを確認しながら
人に添うかたちを表現したい・・・
いつもそんなことを考えています。
(Profile)
2000年 多摩美術大学大学院油絵学科修了
愛知県美浜町に移住、独学で焼物を始める。
2004年 東京「魯山」で初展示。
以降、東京・大阪・名古屋・福島・奈良・大分などで個展
2006年 愛知県半田市に工房を移し、築窯。現在に至る。
寸法・重量 | 縦約13cm(注ぎ口含むと15cm)×横約10cm × 高さ約10 cm 重量 約315g |
材質 | 陶器 |
その他 | 電子レンジ可/食洗機可(業務用不可)/オーブン不可 陶器は水分を吸収しやすい性質がございますので、 お使いになられる前に水にくぐらすことをおすすめします。 食品の色やにおいが染み込みにくくなります。 また、田鶴濱さんの粉引と刷毛目の器はぬか煮沸済ですので そのままお使いいただけます。 田鶴濱さんの陶器・半磁器には鉄粉や石はぜ、ピンホールがございます。 これは焼く前には見えない素地の中の鉄や石が表面にでてくる現象です。 原土を使うことでひとつひとつの表情が違ってきます。 そういった土の表情もお楽しみください。 |
この商品についてのまとめ
- 風情があっておいしくお酒が飲めそうな片口です。
- 存在感や佇まいがまるで骨董のようで素敵です。
- モノへのこだわりが強い方への贈り物にもおすすめです。