遅ればせながらウェスアンダーソン監督の
「グランドブタベストホテル」を観ました。
この監督の映画は全てを観たわけではありませんが、
独特の（本当に独特）世界観が、全体を包み込みます。
賛否はありますが、好きな監督のひとりです。

 
特にこの映画はファンタジーに近くて、
作りこまれた映像が最後まで飽きさせない。
薄っぺらな言葉で言ってしまえば
「おしゃれな」映画なのですが、
単なるおしゃれ映画ではなく、
ストーリー自体に魅力があるので、
圧倒的に洗練された映像を楽しむだけでなく、
ところどころほろりときたりして。
 
ストーリー自体が魅力的だなと思ったら、元ネタがありました。
シュテファンツヴァイクというオーストリアの作家、
その人とその著作にインスパイアされたとのこと。
もちろんシュテファンツヴァイクについては、
詳しくは知りませんが、主人公のキャラクターは
この作家自身が元ネタになっているみたいです。
その作家は知らなかったけど、レイフファインズ扮する
主人公グスタフのキャラクターがとても興味深かったので、
この人の著作も読んでみたいな。
 
ウェスアンダーソン映画でもうひとつ欠かせないのが、
豪華キャストの面々。(個人的に好きな俳優が多くでている)
ビルマーレイ、エイドリアンブロディ、ジェイソンシュワルツマン
ティルダスウィントン（同じ日に観たジムジャームッシュの映画にも主演してました）
ウィレムデフォーもいい味だしてたし、
エドワードノートンまで！！
ウェスアンダーソン映画には、自分から出演したいと申し出る俳優も多いみたいですが、
（今回でているジュードロウもそう聞きました。）
この独特な世界観に身を置きたいと望むのはよくわかる気がします。
 
クリスマスのイルミネーションもいいですが、
この映画もクリスマスにぴったり。
年末年始などでお休みが多いこれからの時期
家で温かいものでも飲みながら映画三昧ってのもいいなぁ。