特集|ワークショップ 6月のワークショップ 梅しごとvol.3 涼を感じる器えらび
梅雨を迎えるこの時期は、
まだ暑さは本番ではないものの、
それでも日によってはかなり蒸し暑かったり、
じめっとしてすっきりしない日々も多いですよね。
蒸し暑いときに食べたいもの
そんなとき恋しいのは
酸味が程よくきいたものだったり、
しそや茗荷、青唐辛子などの
爽やかな薬味の香りや風味が
少し減退しがちな食欲を
心地よく支えてくれたりします。
今回はそんなお料理を引き立てる少し涼やかな器をいくつか選び、
お料理とともに味わっていただきました。
村上雄一さんの7寸李朝皿
夏の定番、冷やし中華には、村上雄一さんの李朝皿を。
夏には土ものといわれる陶器よりも、
ガラス質である陶石を原料とした磁器のほうが
涼やかで涼を感じさせてくれると思います。
村上雄一さんのこの灰釉李朝皿は
少し青みがかった透明感のあるブルーが、
更にさわやかさを感じさせてくれます。
私は1年中使っていますが、
冷やし中華、冷やし担担麺、ぶっかけとろろそばから、
トマトのカッペリーニなんかの洋風まで
夏に特に大活躍。
底部分が少し平らになっていて盛り付けしやすいのもうれしいです。
沖澤真紀子さんのブルーサンデーボウル(L)
陶器と磁器でいえば、磁器のほうがおすすめではありますが、
沖澤真紀子さんのこのサンデーボウルは、
淡いブルーの釉薬がさわやかで、
夏の薬味の鮮やかな緑や、ラディッシュの可愛らしいピンク色を
素敵に引き立ててくれます。
飯台でそのままももちろん素敵なのですが、
少し洋風のこのお皿にチラシ寿司なんかを盛り付けると、
おもてなしのときにも大活躍。
和食器になりすぎていない、ボウルと表現される形も
この器のよいところのひとつ。
また、和の煮物を盛りつけても、洋風のピラフをもりつけても、
どちらも素敵なのもうれしい。
照井壮さんのどら鉢(大)
照井さんの器も磁器でできていますが、
村上さんの磁器とはまた、全く違います。
練乳のようなとろっとした乳白色は、
どんなお料理でも引き立てますが、
とりわけ外側に青い線刻模様が清々しい、
このどら鉢は、夏の薬味の色をとてもさわやかに見せてくれます。
(当日はこちらに夏野菜の即席漬けをもりつけました。)
柄ものの器に抵抗がある方も、
外側に模様がはいっていることで少し和らぐと思います。
特に夏は白系の器に手が伸びてしまうので、
こうしたちょっとした柄物はひとついれると
テーブルコーディネート的にも変化がうまれて、
途端にコーディネートに躍動感がうまれるので、
1つもっているととても便利だと思います。
季節感を表現するのに重要な小物
季節感を味わうのにもってこいなのが、
布ものと植物。
特に布ものは、器と同じトーン、同じ系統の色目をもってくると
失敗がないと思います。
今回はさわやかなてぬぐいをしいてみましたが、
爽やかなテーブルがより爽やかに。
大きなテーブルクロスでなくても、
ちょっと布をひいてみるとがらっと印象が変わるのでおすすめです。
また草木があるだけで、とても季節感が
感じられるコーディネートになるので、
是非お花屋さんをのぞいてみましょう。
特に枝ものがおすすめです。
7月のワークショップの予定
6月の梅しごとは、梅のいい香りに癒されながら、
それでもこれから来る夏に気分が向いていたりして、
とても涼やかな食卓を楽しみました。
今日を存分に楽しめたら、
人生はもっと素敵なものになると思います。
皆さんにももっともっと楽しんでいただけたらと思います。
(既に楽しんでいただいてると思いますが)
7月は旬のトマトを使って自家製のケチャップを作ります。
市販のものと全くちがったケチャップを楽しみましょう。
詳しくはblogでお知らせします。
↓こちらも是非!!
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