街の名前を聞いたとき、
「その街には・・・というお店（建物や場所）があるな」
と思うことがあります。
それは、ひとそれぞれの興味の対象がなんであるかによるので、
その「・・・というお店（建物や場所）」は人によって違うかもしれません。

 
私の心の中にもいくつかそういったお店や建物があって、
那須といえばもう「café shozo」なのであります。
(websiteの文章もちょっと素敵。）
 
昔から、旅の目的はひとつの場所やお店に行くことが多く、
猪熊弦一郎美術館に行きたくて丸亀にも行ったし、
建築家の前川國男が建てた建築がみたくて弘前、
フランスにいたときもスペイン国境近くのダリ美術館に向かったりもしました。
（空間だけはお取り寄せできませんから）
 
若かりし頃、まだ時間も有り余っていて、
人生に対する悩みもまだまだ可愛かった時代に、
「café shozo」でコーヒーを飲むためだけに、
那須に行ったことがあります。
何に悩んでいたのかはもはや完全に忘れてしまいましたが、
もやもやしていた気持ちが、自宅に戻るころには、
いやにすっきりしていたのを覚えています。
あの時、黒磯駅で電車を待つ時間の空気も
今でもはっきり思い出せるのは、
自分にとって重要な旅だったのだと思います。
 
今はもっと色々なお店も増えたのだと思いますが、
私にとって那須と言えば「café shozo」なのです。
 
街に、その街を代表するようなお店なり建物がある。
お店にしてもその地域に住んでいる人にとっても
それってなんだか胸を張れることなんじゃないかなと思います。
私もそんな街に住みたいし、
いつかお店をやるとしたらそんな地域の人の自慢のお店になりたいなと、
ひそかに思っています。
なれたらいいな。なれるように頑張ります。
 
長くなりましたが、那須に住む友人が、
「café shozo」のお菓子とコーヒーを送ってくれました。


そんなことを思いながら
チョコレートとくるみのクッキーと、
森のブレンドのコーヒーをおいしくいただきました。
（器はアラビアのアピア。かなり前に買いました。
クローバー模様が元気な感じ。ソーサーを小皿としても使えます。）
 
ごちそうさまでした！！