ユリ根の梅肉和え/石川若彦さんの粉引たいこ鉢(大)
京橋の「てんぷら深町」でユリ根の梅肉和えを食べた
はじめてユリ根の梅肉和えを食べたのは、京橋の「てんぷら深町」でした。
今でこそ、ミシュランで星などとってしまい、
敷居もお値段も高くなってしまいましたが、
私が行ったときはちゃんとした天ぷらやさんではあるけれど、
リーズナブルでもう少しカジュアルでした。
天ぷらで有名な御茶ノ水、山の上ホテルご出身のご主人が営むお店です。
そこではじめて「ユリ根」というものを食して
何て品があっておいしい食べ物なんだろうと感動したのを
覚えています。
しかし、人ってすごいですよね。
「ユリ根」ってその名の通りユリの球根なのですが、
そもそもなぜお花の球根を食べようと思ったのか?
そしてどのようにして食用として栽培されるようになったのか?
それでもその先人には感謝しなくてはなりません。
その位ユリ根っておいしいんですから。
ユリ根の梅肉和えを、少し甘い梅干しで
毎年、八百屋さんやスーパーでユリ根を見かけると
とりあえず、買って帰り表題の梅肉和えを作ります。
ユリ根は一枚一枚丁寧にはがし、沸騰したお湯で軽くゆでます。
包丁でたたいて種をとった梅干しを
だし汁などで少しのばした衣で和えるだけ。
私はあまりに酸っぱいのは苦手なので、
少し甘い梅干しでつくります。
ユリ根のほっこりした食感と上品な甘み、
梅干しの酸味と塩気があとをひきます。
私はあまりお酒を飲めませんが、
こういうおつまみで日本酒なんて飲んだらおいしいだろうなぁ。
私もちびちびやってみたいです。
今日の「ごはん日記」のうつわ
使用した器は石川若彦さんのたいこ鉢の大きい方ですが、
たいこ鉢の小さいほうをいくつか並べてちびちびやるのも楽しそうです。
石川若彦|粉引たいこ鉢(大)