最近読んだ本 きんぴらふねふね 石田千著
「読書に耽る」なんてことはここ最近本当にないなぁ。
子供が保育園に行っている間の仕事。
仕事のために料理の本を眺めたり、
調べものしたりでじっくり1冊と付き合うというよりは、
必要なところだけを切り抜く日々。
子供が小さいうちは、一通り落ち着いた夜の時間帯でも
ゆっくり本を読む秋の夜長なんて夢のまた夢ですね。
(なんせ22時には既に夢の中ですし。)
そう思うと昔は贅沢だったなと。
何がって、時間の使い方がです。
実家暮らしで通勤時間もたっぷりかかったし、
ひとりきままな旅イコール本をゆっくり読むための旅みたいなもの。
物語の世界に身を置くあの何とも言えない感覚は、
他に代えがたいものです。
長い長い小説はちょっと無理ですが、
それでもぴたっとくる表現に出会って
夢中でページをめくる感じは忘れたくないです。
でも今はエッセイくらいがちょうどよいかんじ。
石田千さんの「きんぴらふねふね」は
軽やかな文章でさくさく読めます。
いつまでも読んでいたいと思わせる文章はさすがだなぁ。
まぁ、これも食べ物に関するエッセイですが。