特集|大人も読みたくなる絵本 vol.5 クリスマスの絵本
絵本特集もかなり久しぶりの更新です。
来年はもっと更新頻度をあげられますように・・・。
最近、下の子が4歳になりました。
上の子は5歳なのですが、
たまに(ええ、私のかみなりが落ちたときです。)
もう2人だけで寝てね、ってことになるのですが、
やってみると2人だけでもう寝られるんですね。
(その時の読み聞かせは長女がやっているそうです。)
すごーく楽なのはもちろんなのですが
同時に感じる一抹のさびしさ。
ああ、私はあの時間が好きなんだなぁ。
寝る前の間接照明をひとつだけつけた程よい明るさの中で
幼子と一緒にものがたりの世界に入る、あの時間が。
いやでもこれからどんどん自立していってしまう子供たちとの
おやすみ前の読み聞かせ。
自分にとってもかけがえのない時間であるこの時を大切にしなくっちゃ。
さて、あともう少し寝たらクリスマス。
クリスマスの本は私も子供たちも大好き。
(クリスマスムードがたまりませんよね。クリスマスソングも大好きです!)
読む本は娘たちに1冊ずつ選んでもらうのが基本なので、
季節は特に意識していないけれど、
11月くらいからクリスマス本の頻度が結構高まります。
このシーズンにたくさん読んだ3冊をご紹介します!
エリーちゃんのクリスマス メアリー・チャルマーズさく
これはとても短くてわかりやすいので、
乳児さんでもわかるかもしれません。
モミの木をとってきて
みんなでクリスマスツリーの飾りつけ。
飾りつけがおわったけれど、てっぺんに飾るおほしさまがありません。
(うちのツリーにもありません。。)
エリーちゃんがとことこおほしさまを探しにいきます。
あったひとにおほしさまがないか聞くエリーちゃん。
でもなかなかみつかりません。
そうこうしているうちに道に迷ってしまうエリーちゃん。
サンタさんにあってほしを手にいれます。
サンタさんからもらったほしは
飾りつけしたクリスマスツリーにぴったり。
めでたしめでたし。
この絵本にでてくるサンタさんの雰囲気がいいかんじ。
(サンタさんって恰幅いいイメージですがこのサンタさんはスリムです。)
みんなで温かいココアを飲むシーンもほのぼのします。
とくにひねりもないけれど、
素直にかわいらしい本だと思います。
個人的に裏表紙の絵も気になるのですが
こちらにもかわいらしい絵がかいてあります。
ちいさなもみのき マーガレット・ワイズ・ブラウン さく バーバラ・クーニー え
もりのはずれにちいさなもみのきがありました。
もみのきはちいさなうまれつき足のわるいお子さんをもつおとうさんによって
おとこのこのためにお家に連れていかれます。
おとこのこはうまれつき足が悪かったので、
森にあるいていけなかったのです。
あたたかいおとこのこの部屋で
もみのきはクリスマスツリーになって、
おとこのこを励まし続けます。
そして冬が終わるとまた野原へ。
そんなふうに何年か繰り返され、
冬になるとまたそろそろ・・・ともみの木はおもいますが
ちっともおとうさんはやってきません。
いてつく寒さの中で感じるもみの木のさびしさ。
クリスマスが来ない寂しさが
野原でぽつんとたっているもみの木から感じられます。
そこにこどもたちの歌声が聴こえてきます。
そう、あのおとこのこも一緒です。
しんしんと積るゆきの中、立派に育ったもみの木に
素敵な飾りつけをした様子が目にも浮かんでくるよう。
バーバラ・クーニーの絵は大人っぽい。
色も落ち着いていて素敵。
「ちいさいおうち」でもそうでしたが、
絵本に描かれる季節の描写が好きです。
シンプルな表現なんだけど、美しいイメージが浮かんできますね。
対比表現も自然で、読みやすいです。
裏表紙のもみの木もシック!!
クリスマスの森 ルイーズ・ファティオ 文 ロジャー・デュボアザン 絵
この本がこどもたちに一番人気。
クリスマスにおしごとにでたサンタさん。
まだ最初のお家にもプレゼントが届かないうちに
眠くなり・・・。(サンタさんもう少し頑張って!!)
あついコーヒーを飲めば目が覚めるかも・・・
とここまではよかったのですが、
コーヒーだけじゃすまされず、
サンドイッチも大きなケーキも食べてしまったサンタさん。
これはものがたりの中なので仕方ありませんが
よい大人はこんなことはしませんよね。(笑)
ありがちなミスではありますが・・・。
その後もちろん眠たくなって寝てしまいます。
それをみていたきつねが、
森中の動物を集めて、
なんとかクリスマスにプレゼントを
配り終えようと奮闘するところが
美しい絵とともに表現されています。
この絵本もトーンは落ち着いていて大人っぽい。
渋い色使いです。
キツネって絵本の中では悪者に描かれているときが多くないですか?
この絵本の中では素晴らしいリーダーシップで
的確に仕事をこなしていく優秀なキツネ。
そんなところもよかったです。
この3冊以外にもいくつかクリスマスの絵本を持っているのですが、
クリスマスの絵本って本当にたくさんあって面白い。
クリスマスって絵本の題材にもってこいですもんね。
こどもだけでなく大人も楽しみなクリスマス。
絵本の世界を通じてもまた楽しめたらなぁと思います。
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