理想の家 高崎哲学堂
最近、理想の家について考えることがある。
そんなときに思い出すのが、数年前に訪れた
「高崎哲学堂」です。
「高崎哲学堂」は、高崎の実業家で、多くの芸術家のパトロンだった
井上房一郎の邸宅だった場所で、設計はアントニンレーモンド。
高崎にはレーモンドの設計した建物が多く存在しており、
その前に神奈川県立近代美術館(鎌倉館)で
奥様であるノエミレーモンドとの展示、
「建築と暮らしの手づくりモダン アントニン&ノエミレーモンド」
を観に行って以来、すっかりその世界に魅了されてしまった私は
そのご高崎市美術館に巡回した展示を再度観に行き、
レーモンドが設計した建物を巡るツアーにまで参加したのです。
そこで訪れた哲学堂はまさに頭に思い描いていた理想の家!
平屋造りの日本家屋ですが、
家の真ん中に広い土間があり軒先もひろくとってあって、
とても開放的でした。
中にも入らせてもらったのですが、
家具も照明も当時のそのままが展示されていてとても素敵でした。
広い土間ではお食事もできたらしく、
想像力が膨らみます。
唯一縁側がなかったのであったら完璧。
(写真がぶれていてすみません。)
朝の気持ちいい時間も夕方のゆるりとした時間も
とても心地よく暮らせそうなお家でした。
こんなに立派なのは無理ですが、
いつかこんなようなお家に住めたらなぁ・・・。
この哲学堂では時折イベントも開かれていて、
デンマークのハンス・J・ウェグナーの椅子をたくさん展示して
「ウェグナーに座ろう」というイベントがやっていたり、
(ちなみにウェグナーとは同じ誕生日なので勝手に親近感。
大御所だけど。)
空間の良さは外から眺めているだけじゃよくわからないところもあるから、
こんな風にゆっくり建物が味わえるイベントっていうのもいいですね。
最近はそんな旅にもでていませんが、
インスパイアされる旅にでたい今日この頃です。